金属粉末射出成型法（ミム）の語源はMetal Injection Molding（略称：MIM）が由来で、1970年代アメリカで研究開発された比較的に新しい技術です。
従来のプラスチック射出成型技術に、冶金技術を融合し、高精度、高強度、複雑な形状な金属部品を製造可能にしました。
MIMの特長
１：形状設計自由度が高い
複数工程要する複雑な金属部品でも最終形状（ニア・ネット・シェイプ）で実現できます、形状制限は少ない。
２：高精度
従来のダイカスト、精密鋳造（ロストワックス）よりも高い精度が得られます。（微細部は百分台の公差指定可能）
３：高密度、高強度
焼結金属一般的な相対密度88％に対し、材質と処理方法によってMIMは95％～98％となります。
類似材質の鍛造品に近い機械強度を得られます。
４：表面粗さが小さい
材料は超微細金属粉末であるため、焼結後の表面粗さは32S以下。
５：金型の磨耗は少ない
材料を半固体化したべレット状で成型するため、金型の磨耗は極めて小さい。
６：量産効果が高い
製品形状によって、多数個取りが可能で、大量生産にも適しています。
７：低コスト
複数工程要する複雑な金属部品でも最終形状（ニア・ネット・シェイプ）で仕上がるため、トータルコスト削減が出来ます。更に、弊社は中国兄弟工場で設計、製作するため 一般市場価格よりも価格メリットが出ます。
MIMの適用領域
MIMの応用分野
| 自 動 車 | 点火装置 エンジン酸素コントロールセンサー エアバッグセンサー マグネットセンサー台座 ブレーキシステム レーザセンサー台座 ターボ装置 高性能エンジン周辺部品 燃料圧力流量コントロールシステム ハンドル操作システム、その他 |
|---|---|
| 電 気 製 品 電子通信機器 |
光ファイバーコネクター、ハードディスク、プリンタヘッド パソコン、携帯電話、マイクロモータ、家電製品 |
| 機 械 部 品 | ATM、ミシン、工具類、時計、カメラ 液晶、半導体製造装置、小型ギア、ベアリング、ポンプ、バルブ |
| 医 療 機 器 | 歯型矯正ブラゲット、メス、人体内植入人工装置 |
| 兵 器 工 業 | 拳銃、自動小銃部品、弾薬用部品（部品のみでの供給） |
| 民生用品、その他 | バリガン、はさみ、刃物、カップリング、マルチツール、その他 |
典型的なMIM材料の機械性質
